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熱で絵を描くペインティングインタフェース

コンピュータでの描画作業において、マウスとペンしか用いることができないのは直感的でないことに着目し、筆などの道具をそのまま用いてコンピュータ上に描画できるインタフェースの研究を行った。薄い紙面に暖かいものが触れたときの面上の温度変化をサーモグラフィで取得し、接触領域の位置を計測するという方式を提案した。湯を利用することで筆やスプレーによる直感的な描画が可能となり、表現の幅が広がった。他の特徴としては、同時多点入力に対応し、立体形状のタッチ面での操作が可能。このインタフェースデバイスを用いて、絵を描くシステム、バーチャル地球儀システムを構築した。絵を描くシステムでは、指・筆・スプレー・吐息などでの入力、同時多点入力を利用した絵の形状変形を行えるものとなっている。また、150[cm]*90[cm]の大スクリーンへの描画、暖かければ膨張し冷たければ収縮するという熱メタファを利用した画像変形も可能としている。複合現実地球儀は、立体形状タッチ面での操作を利用して、半球型スクリーンへ地球の像を投影し、それを自由軸周りに回転させることができるシステムである。

Publications

  • 岩井大輔, 佐藤宏介, "ThermoRetouch & ThermoModeler: 熱感覚を利用した画像創作支援", 芸術科学会論文誌, Vol.6, No.2, pp.65-75, 2007.
  • 岩井大輔, "ThermoPainter 熱の痕跡を利用したアート作品制作支援システム", 芸術科学会誌DiVA, Vol.10, pp.58-61, 2006.
  • 岩井大輔, 佐藤宏介, "ThermoPainter & ThermoReality:熱画像を用いた投影型複合現実感", 画像ラボ, Vol.17, No.4, pp.27-30, 2006.
  • 岩井大輔, 金谷一朗, 佐藤宏介, “ThermoPainter”, インタラクティブ東京作品梗概集2005, p.21, 2005.
    >> インタラクティブ東京2005
  • 岩井大輔, 金谷一朗, 日浦慎作, 井口征士, 佐藤宏介, “ThermoPainter: 熱画像を用いたタブレット型入力装置とそのインタラクティブ描画システム”, 情報処理学会論文誌, Vol.46, No.7, pp. 1582-1593, 2005.
  • Daisuke Iwai and Kosuke Sato, "Heat Sensation in Image Creation with Thermal Vision", ACM SIGCHI International Conference on Advances in Computer Entertainment Technology (ACE2005), pp.213-216, Jun. 2005.
  • 岩井大輔, 佐藤宏介, "Thermo-Painter: 熱画像と熱メタファによるインタラクティブ描画システム", 情報処理学会, インタラクション2004, pp.21-22, 2004.(ベストインタラクティブ発表賞)
  • 岩井大輔, 佐藤宏介, 井口征士, "熱画像を利用した入力デバイスとインタラクション", 情報処理学会関西支部大会, ビジュアルインフォメーション研究会, pp.55-56, 2003.
  • 岩井大輔, 佐藤宏介, 井口征士, "赤外線カメラを用いた温度検知型タブレット", 第47回システム制御情報学会, pp.299-300, 2003.
  • 岩井大輔, 佐藤宏介, 井口征士, "赤外線カメラを用いたタブレット—温度を介したヒューマンインタフェースの試み", 電子情報通信学会総合大会講演論文集, A-15-25, 2003.

関連論文

  • Lynette A. Jones and Hsin-Ni Ho, "Warm or Cool, Large or Small? The Challenge of Thermal Displays", IEEE Transactions on Haptics, vol.1, no.1, pp.53-70, 2008. [electronic version]

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